昨日11日は、フランス全土で歴史上最大といわれる追悼デモ行進がありました。
ここシャモニー谷でも午前11時に1000人ほどの人が集まって追悼デモが行われたとのことです。
シャモニーは人口は約1万人の街ですが、そのうち20%以上が欧米を中心にした外国人で
あることもあり、フランスの他の都市に見られるような高まりを感じることはありません。
ただ、街のあちらこちらのショップなどが『JE SUIS CHARLIE』 の張り紙をしていて、
暴力に対する静かなる抗議という空気は感じられます。
フランスにもシャルリー・エブドに好意的でない人はたくさんいると思います。
宗教や災害まで挑発的に風刺画にするユーモア(ではすまされない)が好きなのはフランス人と
いえども私個人的にはそれほど多くないのではないかと思います。
それにも関わらず、フランス全土で400万人近くもの人が集まったのは、賛同できない
意見や考え方も個性として認め、そしてそれを表現することも認めるのがフランス共和国
という国であり、表現の自由そのものが(いいか悪いかは別問題として)その原動力でもあるので、
今回フランス各地で起こった追悼デモは、それが脅かされる(テロという過激な行為にて)ことに
対するフランス国民の意思表示であり、様々な社会問題を抱えている今、何かにエネルギー
を注ぎ、みんなが団結したかったという部分もあったのでは・・と私なりに思います。
フランスの抱えている問題やリスクが解決したわけではないですが、昨日という日を境に
少しずつフランス全体が日常生活を取り戻りつつあります。