続けること、忘れないこと、知ろうとすること。

 

あの日から4度目の3月11日を迎えました。
刻一刻と被害が拡大していくのを、とても現実とは受け止められず、呆然と見ることしか
できなかったあの日。

震災直後にシャモニーでも日本人の方がすぐに集まり、シャモニー市や様々な方のご協力の元、
みんなで巻き寿司と焼き鳥を販売してその収益を義援金として東北地方に送りました。
ですが、本当に必要とされている物資が届かない現状などが聞こえてきます。

どうすることもできないもどかしさ。同じ時、日本ではお店のパンをとりあえず車に乗せて
被災地に駆けつけたパン屋さんたちがいました。

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陸前高田の平野部が津波で壊滅的な状況にあったとき、高台にあったりんごは辛くも難を逃れ、
点々と赤く彩る様は、まるで希望を告げているようだったそうです。
りんごとともに必ず復興はできる。その思いが活動の原点。
希望のりんごの活動は続いています。

昨年の秋に希望のりんごツアーに参加する機会に恵まれました。

はじめからスタッフとして参加されている方が、被災地の方達に私たちが元気をもらうんです。
とおっしゃっていましたが、本当にその通りでした。

そして、みなさん本当の家族みたい。ずっとずーと昔から知り合いだったように、お互いを
とびきりの笑顔を迎えあいます。

東京でフォーラムを開いたときに、仮設住宅ってまだあるんですか?という質問があり、
愕然とした。とスタッフの方がおっしゃっていましたが、多くの人が何事もなかったかのように
日常生活に戻り、忘れてしまっているのが現実だと思います。自分も然り。

本当の意味で大切なことは、被災地の人が自立した生活を送るために、継続してお手伝いすること、
続けること忘れないこと、そして、被災地の今とこれからを知ろうとすることだと思います。

希望のりんごツアーレポートは次回に続きます。