シャモニーで禁じられた最も危険なスポーツ

チャレンジしたい高いハードルと、より強い刺激を求めている人たちが辿り着くスポーツ(と言っていいのかどうかわかりませんが・・)ベース・ジャンプ(ウイングスーツジャンプ)をみなさんご存知ですか?

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鳥のように優雅に空にはばたく・・・というよりは、ムササビのような特殊なジャンプスーツを着て、ヘリコプターや絶壁から飛び降りて滑空するアドレナリンスポーツ。(シャモニー谷にあるウィングスーツの会社の名前もアドレナリンから始まるので勝手に命名。)

飛んでる人でなくでもドキドキするので、見ているだけでアドレナリンが出ていそうな感じがするスポーツなのですが、このベースジャンプがどういうものかというと・・・映像を見ていただいたほうが分りやすいかと思いますので、まずはこちらの動画をご覧ください。注:心臓の弱い方にはお勧めしません。

岩壁に張り付いているカメラマンの方もすごい・・。

さて、このベースキャンプ。やはりとても危険なスポーツでして、2016年に事故で亡くなった方は33人。ヨーロッパでは16人。(ヨーロッパの数字は、本日ママ友パパ友井戸端会議情報。10月5日現在)

そして、シャモニーはこのベースジャンプのメッカでもありました。(過去形なのは本日※2016年10月15日、飛行禁止が正式にシャモニー市が発表)
数年前も同じ理由で禁止されていたのですが、飛行許可を一時的に再開した後も事故が絶えず、再び飛行禁止にしようという動きが出ていたところに、ロシア人の方が住宅の壁に激突して、一昨日の月曜日に亡くなられるといういたましい事故が・・。何らかの問題でパラシュートが開けなかったのだろうということなのですが、平均時速160km(最高速度200km)と言われていますので、鳥とぶつかったりして瞬間的に目が見えなかったり、風でバランスを崩したら…何があってもおかしくありません。まさに命がけ。

私はこのウィングスーツを着たままゴンドラに乗ってブレヴァンにいく人を見かけたことがありますが、それだけで(お見かけしただけで)心臓バクバクでした。我が家の怪獣、やりたいっていってますが、ぜーったいぜーったい。駄目ですから!!(成長過程とともにその気持ちはなくなると思うのですが・・というか思いたい。)

今日は最後にもう一つ、シャモニーの山々とエギュイ・デュ・ミディを違った角度からご覧いただける動画をご紹介しまして・・。(メインは開始9mm~。動画の導入部分と最後のほうはシャモニーではありません。)

冒険家ともクレージーとも呼ばれる彼ら。飛び続ける人の気持ちもわかるような気もしますが・・・やっぱり家族や親しい人にはしてほしくないスポーツです。