冬のシャモニー必需品、でも美味しくないラクレット!?

 

フランスで日本のお鍋に匹敵すると思われる、冬の定番の食卓の一つにラクレットがあります。

ラクレットというのは、温めたチーズを茹でたジャガイモにかけて食べるフランスサヴォア地方と
スイスのお料理。というのは気がひけますが…。あらかじめ茹でておいたジャガイモを食べる前に各自、
皮をむき、溶けたチーズをかけて、生ハムやサラミなど数種類とピクルスを添えて食べるので
お料理というよりは素材が勝負!の美味しい一品です。
(ちなみに日本人としてはブロッコリーとか根菜も加えたいところですがジャガイモ以外は邪道ということで却下!)

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シャモニーはラクレットの本場サヴォア地方なので、大阪のたこ焼き器のようにラクレットグリルが
各家庭にあるのがあたりまえなのですが(今やフランス全土かも)今日はもう一つのラクレットをご紹介します。

山の我が家は屋外に駐車場があるので、フロントガラスにカバーをしておかないと、寒い日には
こんな感じに凍ってしましいます。そんな時には前回ちらりとご紹介したスクレーパーが大活躍
するのですが、これ、フランス語ではラクレットっていうんです。
(もしかしたら正式名称があるのかもしれませんがシャモニーではこれもラクレットと呼ばれています。)

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そもそも、Raclette (ラクレット)の意味は〝削り道具・かき取り道具〟であることを考えれば、
お料理の方も専用のハケやナイフでチーズをで削り取るため、同じくラクレットなのは納得では
あるのですが、日本語で料理名が〝ハケ〟とか〝スクレーバー〟だったら微妙な感じですね。
というか美味しくなさそう…。(ラクレットは美味しい響きだと思うのは私だけでしょうか・・・笑)

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寒い日の朝には、こんな風にカキカキ。

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1〜3ユーロくらいと安価なので、なぜか私の車だけで4つ(画像では3つですか)もありました。
スーパーやカー用品店、あとは(たぶん寒冷地の)高速道路のサービスエリアなどで簡単に手に入ります。
この前、エッフェル塔の模様の入った可愛いやつを見かけたのですが、既にこれだけあるので
買わなかったのですが、日本の寒い地方の方へのお土産によいかもしれませんね。

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真冬の朝(といっても3月に入った今もですが)こんな ↑ 状態で走っている車を時々見かけます。
今朝も−6℃。昨日の朝なんて−8℃で車内も凍っていたので内側からもカキカキ…。

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春はいずこに?? まだまだ寒いシャモニーなのです。